技術日記① in 京都
2024/06/12
こんにちは！
ヴィルトゥオーゾ所属の技術者が発信する「技術日記」がはじまりました。
今週は、京都店の担当です♬
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先日、Violin SetのG.C.Vが大量に入荷いたしました。
写真の楽器はG.C.V150Vという¥60,500（税込）で販売している物になります。
一応演奏できる状態で入荷してきますが、このままでは販売できる状態ではないので調整をしてお出ししております。
今回はその調整の一部分をご紹介させていただきます。
こちらは、「ナット」というパーツになります。
指板の先端に着いており、駒からペグへの絃の流れを作る土台のような物ですね。
直線的な部分ができており、最後がカクっと折れ曲がってしまっています。
こうなっていますと、絃に過剰なテンションがかかって切れやすくなってしまったり、巻いてある金属がほつれやすくなってしまったりと絃の寿命を縮めてしまう事になりますので調整します。
ナット上部をヤスリで削り、改めて溝を入れ直しました。
滑らかになりましたね。
こちらは別の楽器ですが、さらに状態が悪いのでよりわかりやすいかと思います。
絃交換をされる前に一度、この部分を点検することをお薦めいたします。
写真のような状態ですと、張ったそばから絃を傷めてしまう事になりかねません。絃を選ぶ際に耐久性を気にされる方は多いかと思いますが、こういった部分も大きく影響しますので注意が必要ですね。
他部分も調整しますが、今回はここまでにさせていただきます。
G.C.Vシリーズは1/16～4/4までの各サイズがあり、150V以外にもいくつかのランクがございます。
入門者にとって最高のパートナーになること間違いなしです。
ご興味のある方は是非お問い合わせくださいませ。もちろん試奏もできます。
スタッフ一同お待ちしております。
