株式会社ヴィルトゥオーゾ

メンテナンス・管理方法|ヴァイオリンに携わり30年以上の専門店|ヴァイオリン販売と工房|ヴィルトゥオーゾ「あおいくま」

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〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅2丁目45-10 川島ビル7F
10:00~19:00

メンテナンス・管理方法

楽器の管理方法について

ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器は温度や湿度に敏感です。
車の中や直射日光のあたる場所に置いておくと、接着に使われているニカワがはがれてしまうことがあるので絶対にやめましょう。
また、湿気が多いと表板と裏板が膨張したり、乾燥するところに置くと指板が外れるおそれがあるので、温度と湿度が安定したところに保管する必要があります。(写真では、楽器ケースの中に湿度調節シートを入れております。)
ですので、夏場はクーラーの効いた部屋に保管し、雨が多い日は除湿器をかけたり、冬場は乾燥するので加湿器をつけるなどして保管すると良いでしょう。
徹底した管理をすることで楽器の持つポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
なにか困ったことがあったり、不明点がありましたら当店の技術者が実演を踏まえてお教えしますので、お気軽にお問い合わせください。

修理お問い合わせ

お急ぎの方お電話でご連絡ください。

【 名古屋駅前店 】TEL:052-569-1801

【 京都四条烏丸店 】TEL:075-754-8496

【 岡崎店 】TEL:0564-28-9792(担当:川口)

【 札幌大通西店 】TEL:011-676-7343(担当:笹木)

修理・調整とアフターサービスについて

弦楽器の主治医としてお客様の楽器・楽弓の修理、メンテナンス、音調整などあらゆるご要望に対応いたします。
また、修理カルテ管理システムにより、過去の履歴を把握しながら、常に最適なご提案をさせていただきます。
さらなる音を求める皆様の楽器ランクアップ時には、下取りなどのサポートを充実させております。

楽器の修理メニュー

駒交換・修正

ネック、指板のアングルによって駒の高さは決定されますが、それに適合しなくなれば駒の交換や修正の必要があります。
駒の状態は音に多きな影響を与えます。また、弦が押さえづらかったり、隣の弦を一緒に弾いてしまう場合などは演奏の支障となります。
弦の張力によって駒自体が変形してしまった場合や、弦の溝が深くなってしまった場合にも交換等が必要です。

魂柱交換・修正

表板の響きを裏板まで伝達する役割を担う魂柱は、弦楽器の音の善し悪しを決定させる最も重要な部分と言えます。
表板、裏板の内部の面と合っていること、適切な長さと力で立っていることが必要です。
全てが木材であるヴァイオリンなど弦楽器は、気候の影響によって常に変化しています。魂柱が楽器に適合しなくなれば交換や、修正が必要となります。

ペグ交換・修正

ペグ穴とペグがぴったりと合っていることで、スムースな調弦ができます。
ペグ回しが固かったり、弦がすぐに戻ってしまう場合には演奏に支障が出ます。
また、常に押しこむ力が働くために、ペグ穴は広がりますので、合わなくなってきたと感じたら、潤滑剤を試したり、修正や交換が必要になります。

ペグホール・ブッシング

ペグ穴が広がり、ペグ交換だけでは対応できなくなった場合、ペグの位置を修正する場合などは、 元の穴を一旦ブッシング材で埋めて、ペグ穴を開け直す作業が必要となります。

指板交換・修正

弦を押さえる力によって、指板の表面には凸凹ができていきます。これにより、正確な音程が取れなくなったり、雑音が生じたりします。
また、指板にはハイポジションを弾きやすくするために反りが付けられており、反りの大小に問題があったり、部分的に均等でない場合には、演奏にも影響を及ぼします。
適正な運指のために指板交換や修正が必要となります。

ナット交換

駒と同様に、ナットは均一な弦の幅、指板と弦の距離を決定させる重要な部分です。
弦の摩擦で溝が深くなってきたときには、指板と弦が接触するようになり、雑音の原因となります。
指板修正のほか、ナットを交換することで適正な状態に戻します。

サドル交換

テールナイロンを支えるサドルも、サドル自体の高さや、溝の深さ、角度、形状によってはテールピースが表板に接触したりする原因を生じさせることになります。
あまり目立たない部分ですが、適正でない場合には交換が必要です。

表板裏板割れ修理と開閉

表板や裏板の割れ修理で、外部からの補強では不十分な場合には、表板や裏板を開けて、内部からの修理補強を施します。
割れの程度によって、施すべき修復方法を検討していきます。
このほか、開閉作業は内部修理であるブロック交換、バスバー交換などの場合にも必要になります。

ブロック交換

ブロックは、ネック全体を支えたり、弦の張力の末端であるエンドピンを支えるほか、横板の形状を保たせ、表板と裏板を接合する役割を果たしています。
楽器内部のブロックが破損している場合や、強度に問題がある場合、ネッククラフトや他の修理の過程で必要となる場合などに、板を開閉のうえ交換します。

バスバー交換

駒から伝わる表板への振動を表板全体に広げる役割を担うのがバスバーです。
時代や製作家によってその大きさ、長さ、アーチは様々で、その差は音量や響き、音質に大きな違いをもたらします。
主に、現代仕様のスタンダードへの変換をする場合に行いますが、 事故などでこの部分に沿って表板が割れた場合や、表板の変形によって接着に問題がある場合にも行うことがあります。表板の開閉も必要なメニューです。

はがれ接着

表板、裏板と横板の間にはがれが生じた場合、指板とネックの接着に問題が出てきた場合には接着修理が必要です。
ヴァイオリンなど弦楽器は、楽器への負担がないように、すべて自然素材である二カワによって接着がされています。
二カワは湿度や温度の影響によって接着が緩くなるため、いかなる楽器もはがれが生じる可能性を持っています。
はがれがあると、雑音などが出るほか、放置すると楽器の変形にもつながります。

ニスリタッチ

楽器と手が触れる部分のニス、特に楽器の肩の部分は、演奏や練習が重なるにつれ、ニスが剥離していきます。
汗が楽器本体にしみ込むと、変形の原因にもなるため、早めのニスのリタッチが必要です。
そのほか、板の開閉やエッジ欠け修復、傷の補修などの場合にも、周辺の色と合わせながらリタッチしていきます。

ネックリセット

常に強い弦の張力がかかっている楽器は、湿度の変化などによって、もとのセッティングから微妙に動いています。
これによって、ネックの入る角度は大きな影響を受けることになり、概して湿潤期にネックの角度は下がり、乾燥期には上がるという傾向にあります。
主に限界まで下がってしまったネックについて、 一旦引き抜き、角度をリセットする場合に行われますが、夏が高温多湿の日本では、頻繁になされる修理メニューとなっています。

ネックグラフト

事故などでネックが折れてしまった場合には、オリジナルが重要視されるスクロール、ペグボックスは保存される必要があるため、 旧ネックからこの部分を切り離し、胴体とスクロールとの間のネックを新たに製作し、継いでいくという修復を行います。
また、ネックの長さと弦長との間には比率が決まっていますが、ネックの長さに重大な欠陥がある場合に試みられることもあります。

楽弓の修理メニュー

毛替え・反りなおし

弦と直接触れる馬毛は弦と同様に、一番の消耗品です。摩擦により表面が摩耗し、だんだんと滑りやすく、引っかかりが悪くなります。
音への影響も大きく、毛替えをすることは、劣化した音を取り戻すひとつの手段でもあります。
また、一定の張力を与え続けるため、馬毛が伸びていきます。使用頻度に応じ、まめな交換をおすすめします。
交換の際には、馬毛の種類や、量などをお好みに合わせて対応させていただきます。また、同時に楽弓の反りをチェックし、毛の張り方による修正や、加熱による修復にも対応いたします。

チップ交換

先端のチップはもともと楽弓の本体の保護のために取り付けられています。
この部分が破損した場合には、ヘッド折れを防ぐためにも交換が必要です。
先端の微妙な重さを決定する要素でもあるため、楽弓全体のバランスを考えてのご要望なども承ります。

ラッピング交換

演奏上、指が直接触れる部分である銀線、銀糸、ラッピング(皮)の巻きなおしをします。
汗や圧力によって劣化する部分ですので、この部分に摩耗、はがれや傷みが出てきたら交換が必要です。

ヘッド・スティック折れ修理

楽弓のスティックは元から先端まで1本の木材という単構造のため、一旦折れたり、ひびが入ってしまうと、 当初のように修復させることが難しいものですが、破損状況に応じて、何らかの対策を講じられる様検討いたします。

フロッグ関連の修理

スライドやパールアイなどの貝細工が腐食してきた場合や、経年変化によるスライドの台座、 スムースにフロッグを動かすために、劣化したボトムスライド、メネジなどを交換します。

ボタン(アジャスター)関連修理

オネジは錆による腐食、ネジ山の摩耗などの場合に交換します。
また、オネジがボタンから抜けてしまった場合や、ボタンの亀裂などの修理に対応いたします。

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