技術日記㉝ in 札幌
2025/11/30
みなさまこんにちは!
札幌店から面白い修理のお話が届きました~😃
写真多めですので、じっくりお楽しみください(*^-^*)
今回はワイヤーを使った横板の修理を紹介します。
通常横板が内側に入り込むように割れてしまった場合、表板を剥がさずに修理するのは骨の折れる作業なのですが、ワイヤーで引っ張り上げることによって割れと凹みを同時に解決できる作業です。
まず、横の板のカーブに綺麗に沿うようにあて木を作り、そのあて木に沿うもう一つの当て木を作ります。この二つの当て木で横板をサンドイッチすると凹んだ部分を復活させる事ができます。
当て木を楽器に当てて穴を開ける場所をよく検討してから、1.5ミリの穴を当て木と横板に開けます。ずれてしまうと全て台無しになるので、緊張の瞬間です。
もう一つの当て木にも対応する場所に穴を開けます。
横板に開けた穴からワイヤーを通して、内側と外側それぞれに当て木を通してから、両端を金具で留めます。自作の工具で引っ張り上げてあげると当て木のカーブに沿って綺麗に横板を接着できます。
割れの裏側に貼る補強材を一緒に挟み込むと割れの補強もでき一石二鳥です。
当て木をf字孔から入れてあげないといけないので、チェロやコントラバスなどの大きな楽器で使える修理です。
接着剤であるにかわが乾いたら、ワイヤーを外して、開けた穴を埋めて、ニスを補修すると楽器のボディを開けずに割れの接着と補強ができました。


