株式会社ヴィルトゥオーゾ

技術日記㉞ in 京都

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2025/12/28

みなさまこんにちは!

年内最後の投稿は、京都店からのお話です〜!

良いお年をお迎えくださいませ😌

 

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製作家の方から、背作中のチェロに問題が連続して2つ起こったと連絡がありました。

今回は製作家の方が起こって欲しくないと願う3つのことについてのお話です。

一つ目 節

1つ目は節です。

節は、大きさや出る場所によっては問題のないケースもあります。特に指板の下やネックなど目立たない場所であれば大丈夫ですし、人によっては目にはいる場所にあっても一個性として見る方もいます。
ですが、表板の目立つ所に節があると音響的に問題がなくとも避ける方は一定数います。

そのようなこともあり、木材選びをする際には節があるものはできる限り避けます。とてもいい材の場合はその節が削ってなくなりそうか、残るならどのくらい目立ちそうか予想しながら選定します。

そうして厳選してもなお、見つからないケースもあり、今回は不運なことにかなり作業を進めてから節が出現しました。
かなり目立つ場所ということもあり、交換となりました。

二つ目 蜜袋

2つ目は蜜袋です。

蜜袋は、樹脂が溜まっている小さな袋状の空間です。
針葉樹によく見られるもので、楽器の場合は表板に現れます。
樹脂を取り除くと空洞なので、パッチを入れるなどの修理が必要になります。そのため強度が求められない箇所や目立ちにくい箇所ではそのまま使えることも多いです。
ただし、大きすぎて板の厚みを貫通していたり、強度が必要な箇所だったりすると交換せざるを得ません。

残念ながら今回は、チェロの中でも接ぎの近くでかなり強度を要する場所に出てしまったので、交換となりました。

三つ目 キクイムシ

3つ目はキクイムシです。

キクイムシは製作家のみならず、修復家や演奏家も恐れる虫です。その名の通り幼虫の間木を食べて成長します。
保管中に卵を産み付けられると、ある日木材に小さな穴が空いたりします。そうならないように、現代の職人さんはキクイムシ対策をしっかり行っていますが、特に古い木材にはリスクは付いてきます。

キクイムシは硬い木を好むので、表板につくことはほぼありません。

(下の写真は問題なく製作が進んでいる裏板です)

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