技術日記⑨ in 札幌
2024/08/31
弓の先端
弓の先端の毛が出ているあたり、白または銀色の部分をチップとよんでいます。
主に先端の保護の為についており、過去には象牙を使っていましたが、現在は人造象牙を使うのが一般的です。
弓によっては銀製のものもあります。
よく見ると先が尖っていて、知らず知らずのうちに引っ掛けて、先端が飛んでしまうことがあったり、一部が剥がれてしまうことがあります。
演奏に差し支えがない場合も多く、意外と気が付かないことも多いです。
そのままだと本来保護されていた部分が傷ついてしまったり、チップが丸ごと剥がれて毛ごと抜けてしまうこともあるので、直してあげるのが安心です。
状態によって再接着で解決するものから、チップ全体の交換まで様々なので、気付いた際には点検に出してみてはいかがでしょうか?