修理のご紹介 ニス塗り直し③
2024/05/11
こんにちは。
ニスを塗りなおしていた楽器が仕上がりました！
前回の記事では、ニスをはがし終わったところでしたが、すでにヴィルトゥオーゾ名古屋店に並んでおります。
さて、いったんニスをはがした後は、ニスを調合し塗り重ねてゆきます。
今回使用したニスは、アルコールに樹脂を溶かしたいわゆる”アルコールニス”です。樹脂を乳鉢で細かくすりつぶし、無水エタノールを加えて、溶けるまで２日ほど待ちました。
２日後、樹脂がきちんと溶けていることを確認し、フィルターで濾せばニスは完成。ここから、楽器に塗布していきます。
試しに、楽器の肩のあたりに塗ってみました。
大丈夫そうだったので、全面に塗り進めます。
一層塗っただけで、黄色い下地がよみがえってきました。
徐々に色を加えて、まずは色を仕上げます。
色が決まった後は、透明なニスで層を作り、刷毛のあとを消すべく、細かいやすりで磨きます！
磨いた直後は、表面はつやがなくなりますが、つるっとしています。
最後に、透明なニスを仕上げに塗り上げ、終了しました。
１週間ほど乾燥させたのちに、セットアップし、演奏できる楽器になりました。
いつになく長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました！
ビフォーアフターの写真で締めさせていただきます。
