伊藤澄香 ヴァイオリンリサイタル
2022/08/11
◎コンサート情報
伊藤澄香 ヴァイオリンリサイタル
出演者:伊藤澄香
ピアノ:秀平雄二
会場:Cas’Applausi Hall カーザップラウジホール
主催:Cas’Applausi
協賛:キムラピアノ工房、(株)VIRTUOSO VIOLINS
前回に引き続き、Cas’Applausi Hall で行われた「伊藤澄香 ヴァイオリンリサイタル」の様子をお届けいたします。
真っ白な会場に映えるパステルグリーンのドレスを纏い、あどけなさの残る笑顔を浮かべて登場した伊藤さん。
満員の客席には学校の同級生も駆けつけていたようで、演奏前に見せる表情や挨拶の様子は普通の女子高生そのものでした。
しかし、その和やかな雰囲気は彼女が一音目を奏でた途端に一変。一気に“ヴァイオリニスト 伊藤澄香“の世界へと引き込まれました。
E.イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ 第4番 ホ短調 Op.27」、S.プロコフィエフ「ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ長調 Op.94a」等パワフルなプログラムと、曲間の等身大の伊藤さんが感じられるトークとのギャップ。今の彼女にしか作れないリサイタルになったのではないでしょうか。
約2時間の公演を終えた後、会場では伊藤さんが学校の同級生の皆さんと記念写真を撮っている姿を見かけました。
おそらく、少しずつ出し合って準備したであろう同級生たちからの花束を抱えて写真に写る伊藤さんは、本当に素敵な笑顔を浮かべていました。
学校の伊藤さんとは全く違う一面を見られた同級生の皆さんもとてもうれしそうで、素敵な笑顔が溢れる素晴らしい公演でした。
◎本番直後!ヴィルトゥオーゾ独占Q&A
Q.本公演を振り返って、いかがでしたか?
A.ハードなセットリストで心配でしたが、無事引き終えることができてほっとしています。
Q.プログラムへのこだわりはありますか?
A.好きな作曲家や楽曲を中心に組みました。
Q.曲間のエピソードトークが印象的でしたが、事前に準備されているんですか?
A.2,3日前からだいたい1000字くらいの台本を用意して、本番までに何回も読み返して暗記しています。
Q.普段はどんな音楽を聞かれますか?
A.ほとんどクラシックを聴いているんですが、中でもモーツァルトが好きで、ピアノソナタの1〜18番を流しながら勉強しています。
Q.今後の目標などがあれば教えてください。
A.今までよりも勉強と音楽の両立が大事になってくるので、時間の使い方を上手に心がけたいです。ヴァイオリンに関しては、自分で納得のいく音楽ができるような練習をしていきたいです。
◎出演者情報
伊藤澄香 Sumika Ito ( Vn. )
第75回全日本学生音楽コンクール名古屋大会高校の部第1位。全国大会入選。第71回、第73回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第3位。第13回ベーテン音楽コンクール全国大会第2位。第31回日本クラシック音楽コンクール全国大会高校の部第4位。第22回日本演奏家コンクール特別賞、併せて名古屋市教育委員会賞。第12回岐阜国際音楽祭コンクール高校の部第2位、併せて岐阜県教育委員会賞。第1回、第6回刈谷国際音楽コンクール優秀賞受賞者によるガラコンサート出演。トマスティック・インフェルト・ウィーンマスタークラス選抜コンサートに出演。第15回ミュージック・アカデミーinみやざき2022受講。ニコラ・ドートリクール、W・和樹・へーデンボルク、ヴィルフリート・シュトレーレ、クリストフ・ホーラック各氏のマスタークラス受講。第33回JPTAピアノコンクール第1位。ヴァイオリンを森悦子、森典子、B.シャミール氏に師事。現在、愛知県立岡崎高校2年生。
秀平雄二 Yuji Hidehira ( Pf. )
名古屋芸術大学大学院修了。修了時に理事長賞受賞。JPTAオーディション全国大会において荻原和子賞、日本クラシック音楽コンクール全国大会第1位及びグランプリ、山田貞夫音楽財団音楽賞特選他受賞多数。ソリストとして国内外のオーケストラと共演する他、アンサンブルピアニストとしても数多くのアーティストと共演を重ねており、参加したCDはレコード芸術誌において準特選盤に選定されている。名古屋芸術大学非常勤講師。